馬頭琴
モンゴル民族楽器の二弦擦弦楽器。馬の頭の彫刻を特徴とする。
概要
棹の先端に馬の頭の彫刻を持つモンゴル独自の二弦擦弦楽器。共鳴箱は台形で、馬の毛で作られた弦を馬尾の弓で擦って演奏する。モンゴル人にとって最も象徴的な楽器で、家庭・国家行事・国際舞台すべてで国民的楽器とされる。
背景
13世紀以前から記録のあるモンゴル古来の楽器で、遊牧民の天幕(ゲル)で家庭楽器として継承された。社会主義期に国営楽器工房が標準化を進め、舞台演奏用にコンサート版が開発された。
発展
20世紀後半、ジャムヤン・チンバット・チ・ボラグ(中国内モンゴル)らが奏者として国際的に活躍した。改革開放後の内モンゴル・モンゴル国の交流で奏法の標準化が進み、現代では協奏曲・室内楽の主要楽器となった。
出来事
- 13世紀以前: 馬頭琴の起源。
- 1956年: モンゴル国営馬頭琴工房設立。
- 1988年: チ・ボラグ国際的活躍。
- 2003年: ユネスコ「人類の口承及び無形遺産の傑作」宣言。
- 2008年: ユネスコ無形文化遺産代表一覧表に登録。
派生・影響
モンゴル国・内モンゴル自治区双方の国民的アイデンティティ楽器となり、ホーミー・長唱の伴奏のみならず独奏ジャンルも形成した。
音楽的特徴
楽器馬頭琴(二弦)、馬尾の弓
リズム歌うような擦弦、馬の歩行(ジョロー・ヒエル)を模倣するリズム、長唱伴奏
代表アーティスト
- チ・ボラグ
- AnDa Union
- Khusugtun
- The Hu
代表曲
- 万馬奔騰 — チ・ボラグ (1979)YouTube で検索