讃美歌
プロテスタント諸派を中心に発達した、有節形式の英語・各国語讃美歌の総合伝統。
概要
アイザック・ウォッツ、チャールズ・ウェスレー、ファニー・クロスビーらの作詞家と多数の作曲家による讃美歌レパートリーを核とする会衆音楽。4行詩節の韻律(Common Meter等)に旋律を共有して当てる柔軟な形式で、世界中の英語圏教会で礼拝の主軸を成す。
背景
17-18世紀英国非国教徒(ウォッツ、ドッドリッジ)が詩篇歌のみの伝統を超え、自由作詞による讃美歌を導入した。続く18世紀メソジスト運動(ジョン・ウェスレー、チャールズ・ウェスレー)が大衆伝道と結合し、讃美歌は信仰の感情的・教義的核として確立した。19世紀英米のリヴァイヴァル運動・宣教運動を通じ世界へ拡散した。
発展
19-20世紀には『Hymns Ancient and Modern』『The English Hymnal』など決定版讃美歌集が編纂された。ファニー・クロスビーら米国の盲目作詞家が福音歌(Gospel hymn)を発展させ、ムーディ&サンキーの伝道運動と結びついて新世界讃美歌が花開いた。20世紀後半は新作讃美歌(Hymn Explosion)とエキュメニカル化が進んだ。
出来事
- 1707: アイザック・ウォッツ『Hymns and Spiritual Songs』刊行
- 1779: ジョン・ニュートン『Amazing Grace』作詞
- 1861: 『Hymns Ancient and Modern』初版
- 1875: ムーディ&サンキー、福音讃美歌運動を本格化
派生・影響
Black Gospel・Country Gospel・CCM・Praise & Worshipなど現代キリスト教大衆音楽全般の祖型。讃美歌『Amazing Grace』はフォーク・ソウル・ロック等で広く歌われる。
音楽的特徴
楽器会衆斉唱、オルガン、ピアノ、合唱
リズム有節形式、共通韻律、四声和声、覚えやすい旋律
代表アーティスト
- Choir of King's College, Cambridge
- The Tabernacle Choir at Temple Square
代表曲
- Amazing GraceYouTube で検索
- Holy, Holy, Holy — The Tabernacle Choir at Temple SquareYouTube で検索