メレ
ハワイ先住民の詠唱伝統。神々と土地と祖先を歌う神聖な歌。
概要
ハワイ先住民(カナカ・マオリ)の詠唱(オリ)伝統。文字を持たなかった古代ハワイ社会で、神話・系譜(モオクアウハウ)・祈り(プレ)・愛(ハイヌ)を歌で継承した。フラ(踊り)と組み合わさるメレ・フラと、純粋な詠唱メレ・オリに大別される。
背景
ポリネシア人がハワイに到達した1〜2千年前から続く伝統で、各家系が固有の系譜詠唱を継承した。1820年代の宣教師の到来とハワイ王国時代を経て、1898年の米国併合後に文化的弾圧を受けた。
発展
1970年代からハワイアン・ルネサンスが起こり、メレ・フラの伝統的形式が再評価された。エディス・カナカオレ・ペレ・ピロ・ケアラ・チンらクムフラ(フラの師匠)が継承を担い、現代メリー・モナーク・フェスティバル(年次フラ大会)で頂点を競う。
出来事
- 古代: ポリネシア渡来とともに詠唱伝統開始。
- 1820年: 宣教師到来で文化抑制。
- 1898年: ハワイ王国併合。
- 1971年: ハワイアン・ルネサンス。
- 2008年: メリー・モナーク・フェスティバル国際的注目。
派生・影響
現代ハワイ音楽全般(スラックキー・ファルセット・ハパハオレ)の精神的源泉、ポリネシア音楽連帯運動の中核、世界の先住民詠唱との比較対象。
音楽的特徴
楽器声、イプ(瓢箪太鼓)、パフ(木製太鼓)、プイリ(竹割り)、ウリウリ(羽飾りガラガラ)
リズムオリ・コホロイ(古典詠唱)とオリ・カラオ(発声詠唱)、神聖詞章、フラとの一体性
代表アーティスト
- Edith Kanakaʻole
代表曲
- Mele Hawaiian Chant — Edith Kanakaʻole (1978)YouTube で検索