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Pop

K-pop

South Korea · 1992–present

1990年代以降の韓国で発展した、ダンス・アイドル・映像演出と結合したポップ音楽。

What it sounds like

K-popの1曲は、短い場面を次々につないだ映像のように作られている。イントロ、Aメロ、サビ、ラップ、ダンスブレイク、そして最後に音数を減らした静かなサビ(いわゆる「落ちサビ」)。3分のなかで場面が次々に切り替わっていく。テンポ(BPM=1分間の拍数)はおおむね100台後半から130台。キック(バスドラム)はあえて前に出さず、低く唸るシンセのベースが曲を下から支える。その上で、細かく刻んで加工した音が躍動感を生む。ボーカルは何人かのメンバーで分担するが、ライブで歌うことを前提に主旋律はくっきり残り、分厚いコーラスの上を貫く。MV、振り付け、衣装、コンセプトムービーが「曲」とほぼ同格に作られていて、映像を切り離して音だけ聴くのは、舞台の動きの指示(ト書き)を抜いた台本を読むようなものだ。

How it came about

1990年代後半、ソウルのSMエンタテインメントがH.O.T.を結成・デビューさせた1996年ごろが、業界としての出発点とされる。日本のアイドル制作とアメリカのR&B/ヒップホップを下敷きに、長期トレーニング生制度と海外マーケティングを早い段階で組み合わせた。2000年代後半から少女時代、東方神起、BIGBANGがアジア各地で支持を広げる。2017年の『Love Yourself: Her』がビルボード総合アルバムチャートで7位、翌2018年の『Love Yourself: Tear』で韓国勢初の総合1位に達して以降、英語圏のチャート競争に本格的に加わるようになる。2020年前後には第4世代と呼ばれるグループ(NewJeans、aespa、Stray Kidsら)がデビューした。NewJeansはミニマルな打ち込み、aespaはバーチャルメンバーという設定が特徴だ。いまは過去のK-popや2000年前後のR&B、UKガラージ(2000年前後に英国で流行したダンス音楽)の様式を意図的に引用する段階に入っている。

What to listen for

1曲はイントロ、Aメロ、プリコーラス、サビ、ラップ、ダンスブレイク、落ちサビと進む。各セクションが2〜4小節で次に移るので、最初は「いま何小節目か」より「いまどのパートに入ったか」を追うとリズムがつかめる。サビのメインボーカルが誰か、コーラスの重なり方、低い音(ベース)がわざと遅れて入る瞬間も聴きどころ。MV付きで観ると振り付けがそのまま曲の構造解説になっていることが多い。

If you only hear one thing

夜に聴くなら、IU『Through the Night』。声とアコースティックギターだけで成立する曲で、K-popの「歌唱」軸がよく分かる。踊りたいなら、NewJeans『Super Shy』。テンポはK-popの標準より速い150前後だが(サビの取り方では半分の速さにも聴こえる)、ベースとパーカッションだけで前に進む潔さが第4世代らしい。世界的な広がりを実感したいなら、BTS『Spring Day』。静かなバラードながらアジア圏で長く聴かれた代表曲で、K-popがどれだけ広い範囲に届いたかが一曲でわかる。

Trivia

「韓流」は、1999年ごろ中国メディアが韓国の大衆文化(ドラマや音楽)の流行を指して使い始めたとされる語。それが韓国・日本の報道を経て定着した。K-popのMVには、次の新作をほのめかす小ネタ(イースターエッグ)が映像のあちこちに仕込まれている。これは2010年代半ばからの慣習で、ファンが共同で読み解くことを前提に作られている。

Hear the rhythm

The signature rhythm pattern of this genre. Press play to loop it, and follow the score below to see which beat is sounding.

K-pop (trap-adjacent) · 120 BPM

Notable artists

  • Girls' Generation (소녀시대)2007–present
  • BTS2013–present
  • BLACKPINK2016–present

Notable tracks

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South Korea · around 1992 (±25 years)