トゥヴァ喉歌
ロシア連邦トゥヴァ共和国の喉歌伝統。モンゴルと近縁。
概要
南シベリアのトゥヴァ共和国(ロシア連邦)で継承される倍音歌唱。Khöömei(基本様式)・Sygyt(高音笛様)・Kargyraa(低音蛙鳴様)・Borbangnadyr・Ezengileer の五大様式が体系化されている。文化的にはモンゴルと共通の起源を持つが、トゥヴァ独自の発展を遂げた。
背景
アルタイ・サヤン山脈の遊牧民の自然観察と発声の伝統に根ざし、家畜の声・風・川の流れを模倣する。シャーマニズム・チベット仏教との結びつきもある。トゥヴァは20世紀初頭まで独立国家(タンヌ・トゥヴァ)で、1944年にソ連編入された。
発展
1980年代後半に欧米のワールドミュージック界で発見され、Huun-Huur-Tu(フン・フール・トゥ)が国際的代表者となった。Sainkho Namtchylak のジャズ・現代音楽への展開、アルバート・クヴェジン(Yat-Kha)のロック融合など多様な発展を見せた。
出来事
- 1944年: トゥヴァのソ連編入。
- 1992年: Huun-Huur-Tu結成。
- 1992年: スミソニアン録音『Tuva: Voices from the Center of Asia』。
- 2001年: 映画『Genghis Blues』アカデミー賞ノミネート。
- 2009年: ホーミーがユネスコ無形文化遺産登録(モンゴル国名義)。
派生・影響
ワールドミュージック市場での倍音歌唱ブームを牽引し、現代音楽・ジャズ・ロックとの融合作品を多数生んだ。
音楽的特徴
楽器声、イギル(二弦擦弦)、ドシュプルール(リュート)、太鼓
リズム倍音歌唱の五大様式、無拍節と定拍の混在、馬の歩行リズム
代表アーティスト
- Huun-Huur-Tu
代表曲
- Kongurey — Huun-Huur-Tu (1993)YouTube で検索