津軽三味線
青森津軽地方発祥の太棹三味線による激しい器楽芸能。
概要
民謡伴奏から派生し、独立した器楽芸として成立した三味線様式。太棹の三味線を強い撥で叩きつけるように打ち、即興的な変奏を駆使する。爆発的な音量と速度を持ち、和楽器の中でも特に視覚的・聴覚的インパクトが強い。
背景
明治期に盲目の門付け三味線弾き、仁太坊が確立したとされる。津軽じょんがら節などの伴奏として始まり、徐々に前弾き・間奏部分が長大化して独立芸となった。寒冷な津軽の風土と門付け芸人の競争が、激しい奏法を生んだ。
発展
高橋竹山により舞台芸として全国化され、白川軍八郎・木田林松栄ら名人が流派を形成した。1970年代以降は全国大会を通じた競技化が進み、若手育成のシステムが整った。1999年の吉田兄弟ブーム以降、和楽器ロック・フュージョンとの融合が加速した。
出来事
- 明治期: 仁太坊が津軽三味線様式を確立。
- 1964年: 高橋竹山ソロリサイタル開催。
- 1986年: 津軽三味線全国大会制度化。
- 1999年: 吉田兄弟『いぶき』ヒット。
- 2008年: 上妻宏光らによる現代和楽器ジャンル形成。
派生・影響
現代和楽器ポップス、和ロック、上妻宏光・木乃下真市らによる新作器楽曲の母体。海外でも独自の人気を獲得しヴァイオリンの即興と並ぶ和楽器表現として知られる。
音楽的特徴
楽器津軽三味線(太棹)、撥
リズム強い撥打ち、即興変奏、加速的展開
代表アーティスト
- 高橋竹山
- 上妻宏光
- 吉田兄弟
代表曲
- Rising — 吉田兄弟 (1999)YouTube で検索