シンド民謡
パキスタン・シンド州の砂漠と河川地帯の民謡。
概要
シンド州(パキスタン南部)の砂漠と河川地帯で歌い継がれる民謡。シャー・アブドゥル・ラティーフ・ブッタイ(1689–1752)の詩集『シャー・ジョー・リサーロー』が中心レパートリーで、ヤクタロー(一弦)・ナルサル(縦笛)・ボーロ(両面太鼓)・スルマンダル(撥弦)を伴奏とする。
背景
古代インダス文明の地として、極めて長い文化的連続性を持つ。16〜18世紀のスーフィー詩人たちが現地語で詩を書き、廟(ダルガー)文化と融合して民謡が発達した。
発展
20世紀にはアッラン・ファキール・マーイー・バフトワル・サチャル・サラマトらが民謡をレコード化し、パキスタン国営放送が継承を支援した。コーク・スタジオでも頻繁に取り上げられ、近年は若手アーティストが現代化を進めている。
出来事
- 1689年: シャー・アブドゥル・ラティーフ・ブッタイ誕生。
- 1752年: 『シャー・ジョー・リサーロー』成立。
- 1965年: アッラン・ファキール録音活動開始。
- 2008年: コーク・スタジオでシンド民謡フュージョン。
- 2013年: シャー・ラティーフ廟世界遺産候補化。
派生・影響
カーフィー・カッワーリーと連続するスーフィー音楽圏を構成し、現代パキスタン・フォーク・ポップに影響を与えた。
音楽的特徴
楽器ヤクタロー、ナルサル、ボーロ、スルマンダル、ハルモニウム、声
リズムシンド独自の拍、長母音の引き伸ばし、スーフィー詩の繰り返し
代表アーティスト
- サイン・ザフール
代表曲
- Sur Sahar Yaar — サイン・ザフール (2006)YouTube で検索