伝統・民族

ヌビア音楽

Nubian Music

エジプト/スーダン / 北アフリカ · -1500年〜

ナイル川上流の古代ヌビア人(現エジプト・スーダン国境地帯)に伝わる、独特のヌビア語旋律と五音音階を保持する民族音楽。

概要

タール(縁太鼓)、リク、シミシヤ(竪琴)、ウード、合唱で構成。ヌビア語(ノービー語、ハーディーバ語)の歌詞、五音音階の旋律、踊る輪舞が特徴。

背景

1960年代のアスワン・ハイダム建設でヌビア人の故郷の多くが水没し、エジプト南部・スーダン北部に強制移住させられた経験が、現代ヌビア音楽の感情的核を成す。「失われた村々(ニモス・ナル)」を歌うことが世代を超えた使命となった。

発展

1970年代以降、ハムザ・エル・ディン(ウード奏者)が国際舞台に登場し、グレイトフル・デッドや実験音楽家とも交流した。続くアリ・ハッサン・クバン、モハメド・ムーニル(エジプト国民的ヌビア人歌手)が大衆化を進め、世界音楽の文脈で重要な位置を占めるようになった。

出来事

  • 1964: アスワン・ハイダム着工で水没開始
  • 1971: ハムザ・エル・ディン国際デビュー
  • 1977: モハメド・ムーニル『アラブ・カル・サナ』
  • 2010: ヌビア語復興運動

派生・影響

アラブ・タラブ、エチオピアの音階、アフロ・ファンク、ハミルトン・ジャズ・フュージョンと交差。

音楽的特徴

楽器タール、リク、シミシヤ、ウード、声

リズム五音音階、4/4と6/8の交替、ヌビア語

代表アーティスト

  • Hamza El Dinエジプト/スーダン · 1964年〜2006
  • Mohamed Mounirエジプト · 1977年〜

代表曲

関連ジャンル

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