御神楽
宮中賢所で行われる神事音楽で、最も古典的・典礼的な神楽様式。
概要
宮内庁式部職楽部により、毎年12月の御神楽の儀(賢所御神楽)で奏される。和琴・神楽笛・篳篥・拍子・本拍子という限定編成で、『庭燎(にわび)』『阿知女作法(あちめのさほう)』『早歌(はやうた)』など儀式次第に従い演奏される。
背景
9世紀以降の宮中行事として整備され、天皇祖先神アマテラスを祀る賢所での祭祀の中心音響となった。一般神社の里神楽と区別される厳粛な様式を保ち、千年以上にわたり宮中典礼の中で継承されてきた。
発展
平安朝以降、楽家(多家・安倍家ら)の家元継承で技法と曲目が保持された。明治維新以降は宮内省式部職楽部に統合・整理され、戦後は皇室典範下で公的祭祀音楽として継続している。
出来事
- 1002: 御神楽の儀、現存最古確認
- 1870: 宮内省雅楽局設置、神楽伝承公的化
- 1955: 宮内庁楽部、無形文化財指定
派生・影響
雅楽歌物、催馬楽など宮廷声楽伝統の母胎となり、現代雅楽団体(伶楽舎ら)の復元レパートリーにも影響。
音楽的特徴
楽器和琴、神楽笛、篳篥、本拍子、拍子
リズム限定編成、儀式次第、自由拍節と固定拍節の混成
代表アーティスト
- 宮内庁式部職楽部
代表曲
- Achime no Saho — 宮内庁式部職楽部YouTube で検索
- Niwabi — 宮内庁式部職楽部YouTube で検索