神楽
日本神道の神事で奉納される音楽舞踊の総体。御神楽・里神楽の二大系統を持つ。
概要
宮中三殿で行われる御神楽(みかぐら)と、各地の神社祭礼で行われる里神楽(出雲流・伊勢流・江戸流など)に大別される。笛・篳篥・和琴・拍子・大太鼓・鈴で奏される器楽と、神話を題材にした仮面舞・採物舞を含む。神懸り・鎮魂を目的とする宗教芸能。
背景
古事記・日本書紀の天岩戸神話でアメノウズメが踊った『神懸り』が起源とされ、平安朝に宮中行事として体系化された。神道の神事(まつり)の中心音響として、神と人間の交感の場を作り出す装置。
発展
平安期に宮中御神楽の格式が定まり、中世以降は出雲・伊勢・修験道系統が地方に広まった。近世には能・歌舞伎との相互影響で里神楽の演劇化が進み、現代に至る各地の神楽が形成された。1970年代以降、岩手早池峰神楽・宮崎高千穂神楽・島根石見神楽が国の重要無形民俗文化財に指定された。
出来事
- 1002: 宮中御神楽の現存最古記録(『御堂関白記』)
- 1300頃: 出雲神楽が能の母胎となる
- 1976: 早池峰神楽、国重要無形民俗文化財指定
- 2019: 来訪神:仮面・仮装の神々、ユネスコ無形文化遺産登録(神楽含む)
派生・影響
能(申楽から発達)、歌舞伎の所作事、田楽、農村祭礼の獅子舞・田植え踊りなど日本芸能全般の祖型と密接に関連。
音楽的特徴
楽器篠笛、篳篥、和琴、拍子、神楽鈴、大太鼓、締太鼓
リズム拍子・流し節、神話舞踊、仮面、奉納形式
代表アーティスト
- 宮内庁式部職楽部
- Iwami Kagura Troupes (Shimane)
代表曲
- Yamata no Orochi (Iwami Kagura) — Iwami Kagura Troupes (Shimane)YouTube で検索