マラカトゥ
ブラジル北東部ペルナンブーコ州のアフロ・ブラジル系コミュニティが保持する、王宮行列を擬した儀礼的カーニバル音楽。
概要
アルファイア(大太鼓)、カイシャ、タロル、アゴゴ、ガンザ、女性合唱、王・女王・パジェ(司祭)の行列で構成。リズムは強い4/4ステディービートを核とする。
背景
16~19世紀の大西洋奴隷貿易で連れてこられたアフリカ系の人々が、植民地下で「黒人王国」を擬した儀礼を行ったのが起点。1888年奴隷解放後、レシフェ近郊の貧困地区ナサオで集団組織化された。植民地時代のアフリカ系王権と、現代までの周縁化に対する自尊心の表明として機能する。
発展
1990年代のシコ・サイエンス&ナサオン・ズンビが「マンゲ・ビート」運動でマラカトゥを電化し、現代ロック・ジャズと融合した。2014年にナサオン・パイ・アジューン、エストレラ・ブリリャンテがユネスコ候補リスト入り。
出来事
- 1850: アフロ・ブラジル王国擬式
- 1888: 奴隷解放
- 1992: シコ・サイエンス&ナサオン・ズンビ結成
- 2014: ユネスコ候補リスト
派生・影響
サンバ・ヘッジ、ブラジル・ファンク、マンゲ・ビート、世界的パーカッション・アンサンブルに影響。
音楽的特徴
楽器アルファイア、カイシャ、タロル、アゴゴ、ガンザ、合唱
リズム強い4/4ステディ、女性合唱、行進儀礼
代表アーティスト
- Chico Science
代表曲
- A Praieira — Chico Science (1994)YouTube で検索
- Maracatu Atomico — Chico Science (1996)YouTube で検索