クリンタン
フィリピン・ミンダナオ島南部の青銅鍋琴アンサンブル。
概要
フィリピン・ミンダナオ島南部のマギンダナオ・マラナオ・タウソグなどイスラム系民族が継承する青銅製の鍋琴(8つの吊り鍋琴)を中核とするアンサンブル。アガン(大銅鑼)・ガンディンガン(吊り銅鑼)・ダブダバン(両面太鼓)などを伴う。婚礼・治療儀礼・社交の音楽。
背景
9〜13世紀のイスラム化以前から東南アジア島嶼部に広がっていた青銅打楽器文化の一つで、インドネシア・ガムランと共通の起源を持つ。マギンダナオ・スルタン国(16〜19世紀)の宮廷で発達した。
発展
1970年代以降、ダニンドンガン・カラナイ・サンガラ・パラマライ・サンギルらマスターによって舞台化され、ミンダナオ州立大学で教育プログラム化された。米国フィリピン人コミュニティでも盛んで、サンフランシスコ州立大学などで継承される。
出来事
- 中世: 東南アジア島嶼部での青銅打楽器文化の広がり。
- 16世紀: マギンダナオ・スルタン宮廷での発達。
- 1972年: ダニンドンガン・カラナイの舞台化。
- 1989年: フィリピン文化センターでクリンタン全国公演。
- 2000年代: 米フィリピン系コミュニティで継承拡大。
派生・影響
東南アジア青銅打楽器文化(ガムラン・ピンプアット・サインワイン)群との比較対象、米フィリピン系コミュニティの文化アイデンティティの中核。
音楽的特徴
楽器クリンタン(8鍋琴)、アガン、ガンディンガン、ダブダバン、ババンダル
リズムコテカン的交差リズム、独奏即興、東南アジア青銅打楽器音律
代表曲
- Maginda Kulintang (1990)YouTube で検索