小唄
幕末成立の、撥を使わず爪弾く極小三味線歌曲。
概要
端唄からさらに短く凝縮された江戸の三味線歌曲。撥を使わず指の爪で弦を爪弾く軽やかな伴奏が特徴で、芸者の座敷遊びの粋を体現する。一曲が1〜2分程度の短編だが、含蓄ある詞章を持つ。
背景
1855年頃、清元節の家元・初代清元お葉(2代清元延寿太夫)らによって創始されたとされる。明治期に新橋・柳橋・赤坂の花柳界で広まり、芸者の必修教養となった。
発展
明治末から大正期に春日とよらの春日派、田村派などの流派が成立した。昭和期には小唄勝太郎ら歌手の登場で大衆化し、ラジオ歌謡にも取り入れられた。現代も小唄協会傘下で継承される。
出来事
- 1855年頃: 小唄様式の創始。
- 1906年: 春日とよが春日派創流。
- 1931年: 小唄勝太郎『島の娘』ヒット。
- 1954年: 小唄協会発足。
- 2000年代: 邦楽鑑賞コンサートで定番化。
派生・影響
演歌・歌謡曲の小節技法に部分的に受け継がれ、芸者文化の存続とともに継承される。
音楽的特徴
楽器細棹三味線(爪弾き)、声
リズム極めて短い詞章、爪弾き伴奏、含み笑いの節回し
代表アーティスト
- 春日とよ