伝統・民族

ケチャ

Kecak

バリ島 / インドネシア / 東南アジア · 1933年〜

別名: Monkey Chant / ラーマヤーナ・モンキー・チャント

バリ島の100人以上の男声合唱とラーマヤーナを演じる声楽舞踊。

概要

バリ島の男性合唱団(50〜200人)が「チャッ・チャッ・チャッ」と複合的にリズムを叫び、その上でラーマーヤナ叙事詩(ラーマ・シーター・ハヌマーン)を演じる総合芸術。楽器を一切使わず、声のみで重層的なポリリズムを作り上げる驚異的な様式。

背景

もともとはバリ島のサンギャン(トランス儀礼)で病魔祓いに歌われた合唱「チャッ」を、1930年代にドイツ人画家ヴァルター・シュピース(1895–1942)とバリ人I・ワヤン・リンバが舞踊化したのが現在のケチャの起源。

発展

戦後は観光プログラムとして発展し、ウブドのチェチャ村など複数の上演拠点が確立した。1971年の映画『悪魔の沼』(R・ポランスキー)・1992年の坂本龍一プロデュース等で世界的に知られた。現在もバリ各地で日没時に上演される観光舞台の定番。

出来事

  • 古代: バリのサンギャン儀礼。
  • 1933年: シュピースとリンバがケチャ創出。
  • 1971年: 映画でケチャ世界紹介。
  • 1992年: 坂本龍一プロデュース。
  • 2015年: バリ三舞踊群ユネスコ無形文化遺産登録に含まれる。

派生・影響

世界の合唱・声楽パフォーマンスに刺激を与え、現代ヴォーカル・アンサンブル(Stomp等)の発想源の一つともされる。

音楽的特徴

楽器男声合唱(楽器なし)、火、踊り

リズムチャッの複合ポリリズム、ラーマヤーナ語り、トランス的繰り返し

代表アーティスト

  • I Nyoman Wentenインドネシア · 1965年〜

代表曲

関連ジャンル

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