宗教・霊歌

ハシディズム・ニグン

Hasidic Niggun

ウクライナ・ポーランド / 東ヨーロッパ · 1750年〜

別名: Niggunim

東欧ハシディズム諸派が発達させた、歌詞のない神秘的な集団歌唱。

概要

言葉を超えて神に到達することを目指し、『バム・バム』『ヤイ・ダイ・ダイ』などの音節のみで歌われる旋律。各ハシディズム王朝(ヴィーズニツ、ヘルツィン、ハバード、ボブフ等)が固有のニグン・レパートリーを持ち、シャバット・祝祭日・結婚式で円陣で歌い踊る。

背景

18世紀ウクライナで成立したバール・シェム・トヴ(1698-1760)の神秘主義運動ハシディズムは、神への奉仕を学識ではなく感情的歓喜と祈りの中に置いた。ニグンは『言葉を超えた魂の歌』として神秘的合一の手段とされる。

発展

19世紀の各王朝で固有レパートリーが整備され、ハバードの第6代レベ・ヨセフ・イツハク・シュナーソン期に旋律集成が進んだ。第二次大戦のショアーで多くの伝承が失われたが、米ニューヨーク・イスラエル・アントワープ等のハシディック共同体で再生され、近年は『ハシディック・ポップ』としてアヴラハム・フリード、シュロイメ・ガーツェルらが大衆化した。

出来事

  • 1760: バール・シェム・トヴ没、ハシディズム拡大
  • 1880: ハバード・ハシディズムでニグン集成開始
  • 1939-45: ホロコーストで東欧伝承大半消失
  • 1990年代: アヴラハム・フリードらハシディック・ポップ世界化

派生・影響

現代ハシディック・ポップ、クレズマー、米国ユダヤ宗教音楽、近年のニッチな『ニグン即興』運動など多分野に発展。

音楽的特徴

楽器声(無伴奏ないしクレズマー楽器)、男声集団

リズム言葉なき音節、有節循環、加速、円陣身体運動

代表アーティスト

  • Shlomo Carlebachアメリカ合衆国 · 1954年〜1994

代表曲

関連ジャンル

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