フナナ
カーボベルデ・サンチャゴ島の農村で生まれ、独立後に解禁・電化された、アコーディオンと鉄棒で駆動するアフロ・カリブ的なダンス音楽。
概要
ガイタ(ボタン式アコーディオン)とフェロ(鉄棒スクレーパー)が中核で、独立後はエレキギターやベース、ドラムキットを加えてバンド化。歌詞はクリオール語で農民生活、独立、抵抗、ユーモアを歌う。
背景
20世紀前半、サンチャゴ島内陸部のサンタ・カタリーナ周辺の農民が祝祭で演奏したが、ポルトガル植民地当局とカトリック教会は野卑とみなして長らく抑圧した。1975年の独立後に「奴隷的でない真に島の音楽」として再評価され、首都プライアの若者がエレキ化を進めた。植民地下で抑圧された農村音楽の解放と復権を象徴する。
発展
1980年代にフィナソンとビトリ・ヌ・ビビンナが電化フナナを完成させ、続くフェレル・ブラスやテルカフェがリスボン経由で欧州市場に発信。今日ではモルナと並ぶ国民音楽として、独立祝典の中心ジャンルである。
出来事
- 1975: カーボベルデ独立、フナナ解禁
- 1981: ビトリ・ヌ・ビビンナ結成
- 1986: フィナソン結成
- 2000s: リスボン経由で欧州ワールドミュージック市場に流通
派生・影響
モルナ、コラデイラ、バトゥケと相互影響し、アンゴラ・キゾンバや欧州クラブ音楽にも交差。
音楽的特徴
楽器ガイタ、フェロ、エレキギター、ベース、ドラム
リズム高速2/4、急スクレーパー、独立後の電化
代表アーティスト
- Bitori
- Mayra Andrade
代表曲
- Legenda — Bitori (2016)YouTube で検索