クンディマン
フィリピンのタガログ語による愛と祖国を歌う芸術歌曲。
概要
フィリピンのタガログ語で書かれた、郷愁と愛と祖国への思いを歌う芸術歌曲。三拍子のロマン主義的旋律と、女性(または祖国フィリピーナス)への愛を重ねる象徴的詞章を特徴とする。19世紀末の独立運動期に発展し、フランシスコ・サンチャゴ・ニカノール・アバラルらが古典的レパートリーを残した。
背景
スペイン植民地期(16〜19世紀)のヨーロッパ・ロマン主義的歌曲文化と土着のクンビンタン(夜のセレナード)が融合して形成された。1898年の独立宣言・米西戦争期に愛国的内容を持つ歌曲が増え、独立運動の芸術的表現となった。
発展
20世紀前半、アンドレス・モーリーニョス・コンスタンシオ・デ・ギスマン・ホセ・モンサーラ・カピーリャらの作曲家・歌手が発展させ、フィリピン国立音楽院でクラシック歌曲として教えられるようになった。
出来事
- 19世紀末: 独立運動期にクンディマン発展。
- 1898年: フィリピン共和国宣言。
- 1923年: フランシスコ・サンチャゴ『クンディマン1923』。
- 1934年: ニカノール・アバラル代表作『バヤン・コ』。
- 1986年: ピープルパワー革命でクンディマン復権。
派生・影響
現代フィリピン・ポップ(OPM)・タガログ・バラードの旋律的源泉、海外フィリピン人移民コミュニティ(米国・カナダ・中東)の郷愁歌として継承される。
音楽的特徴
楽器ピアノ、ギター、声、ロンダラ伴奏(時に)
リズム三拍子のロマン主義旋律、タガログ語詞章、愛と祖国の二重象徴
代表曲
- Bayan Ko (1934)YouTube で検索