ドンダン・サヤン
マレーシア・マラッカ州のクリオール詩歌交歓伝統。
概要
マレーシア・マラッカ州を中心に、マレー人・プラナカン華人・ポルトガル系コミュニティが共有する詩歌交歓伝統。ヴァイオリン・ルバナ(枠太鼓)・ゴング・アコーディオンの伴奏で、男女がパントゥン(四行詩)を即興的に応答する。多文化都市マラッカの音楽的象徴。
背景
16世紀のポルトガル・オランダ・英国植民地期にマラッカで多文化交流が起き、それぞれの音楽要素が融合してドンダン・サヤンが成立した。マレー語のパントゥン詩文化が中核を成すが、伴奏や歌唱にポルトガル・中国系要素が混じる。
発展
20世紀後半に都市化で衰退の危機に瀕したが、マラッカ州政府の文化政策で保護され、2018年にユネスコ無形文化遺産登録された。観光プログラムとしても演じられている。
出来事
- 16世紀: マラッカ多文化都市での起源。
- 19世紀: マレー語パントゥン文化と結合。
- 1990年代: 都市化で衰退の危機。
- 2012年: マラッカ州無形文化財指定。
- 2018年: ユネスコ無形文化遺産代表一覧表に登録。
派生・影響
マレーシア・プラナカン華人音楽、ポルトガル・クリスタン文化、シンガポール・マレー伝統音楽との連続性を持つ。
音楽的特徴
楽器ヴァイオリン、ルバナ、ゴング、アコーディオン、声
リズム緩やかな2拍・4拍、パントゥン(四行詩)応答、即興的問答
代表曲
- Dondang Sayang Asli (2000)YouTube で検索