カンドンブレ音楽
ブラジル・バイーア発のアフロ・ブラジリアン宗教カンドンブレの儀礼音楽。
概要
ヨルバ系(ナゴ)、フォン系(ジェジェ)、コンゴ系(アンゴラ)それぞれの宗派(ナサオン)で異なる太鼓・歌・神格体系を持つ。3つのアタバキ太鼓(ルン、ルンピ、レ)を中心に、シェケレ、アゴゴ鉄、声で構成され、テレイロ(寺院)で神々(オリシャ・ヴォドゥン・ンキシ)への奉献儀礼を行う。
背景
16-19世紀の奴隷貿易でブラジル北東部に連行された西アフリカ・中部アフリカ系の人々が、カトリックの聖人崇敬を表向きに用いつつ土着宗教を維持した複合宗教。バイーア州サルヴァドールが伝統の中心地となり、女性祭司(マエ・デ・サント)が中心的役割を担う点に特色。
発展
19世紀末バイーアで主要テレイロが組織化され、20世紀の文学者ジョルジ・アマードらの記述で国際的に知られた。1970年代以降の黒人意識運動でブラジル国民文化の重要構成要素として再評価され、近年は無形文化遺産候補としても注目されている。
出来事
- 1830頃: バイーアでカサ・ブランカ・テレイロ設立(伝承上最古)
- 1976: アフォシェ集団『フィーリョス・ジ・ガンディー』活発化
- 2002: アフロ・ブラジル文化財団設立
派生・影響
アフロ・ブラジリアン・ジャズ、サンバ・ヘギ(レゲエ・サンバ)、ジルベルト・ジル等MPBの宗教モチーフ、現代カポエイラの一部レパートリー、Iléu Aiyé等カーニバル・ブロッコ音楽。
音楽的特徴
楽器アタバキ三太鼓、シェケレ、アゴゴ鉄、声、合唱
リズムナサオン別リズム、ポリリズム、ヨルバ・フォン・キンブンドゥ語
代表アーティスト
- Ilê Aiyê
- Olodum
代表曲
- Que Bloco e Esse? — Ilê Aiyê (1975)YouTube で検索
- Berimbau — Olodum (1990)YouTube で検索