宗教・霊歌

バジャン

Bhajan

インド / 南アジア · 1200年〜

ヒンドゥー教の信愛(バクティ)詩を、共同体で歌う宗教歌唱伝統。

概要

ラーマ・クリシュナ・シヴァ・神聖母らへの愛を歌うヒンディー・マラーティ・グジャラーティ・タミル等の地域語讃歌。タンブーラ、ハルモニウム、タブラ、マンジーラ(小シンバル)を伴奏に、独唱と斉唱が交互に歌う。聖人ミーラー・バーイー、トゥルシーダース、トゥカーラームら中世バクティ運動の詩を中核とする。

背景

8世紀以降の南インドでアルワール・ナーヤナール聖人による信愛運動が始まり、12-17世紀の北インド・バクティ運動でラーマーナンダ、カビール、ミーラーら社会階層を越えた詩人聖人が現れた。サンスクリット典礼ではなく民衆語による神への直接的呼びかけを特徴とし、カーストや学識を超えた精神性を音響化した。

発展

19世紀以降の宗教改革運動(アーリヤ・サマージ、ラーマクリシュナ・ミッション)とサティヤ・サーイー・ババら現代グルが世界的にバジャン文化を広め、家庭・寺院・集会で実践される。20世紀後半はクリシュナ意識協会(ハレ・クリシュナ運動)が西洋に紹介、現代キールタン文化の母胎となった。

出来事

  • 16世紀: ミーラー・バーイー、トゥルシーダースのバクティ詩成立
  • 1965: ハレ・クリシュナ運動が米国でバジャン普及
  • 2012: 現代キールタン・ブームでヨガ文化と結合

派生・影響

現代キールタン、ヨガ・ミュージック、Bollywood宗教曲(『Hari Om』『Krishna Krishna』)、スピリチュアル・ジャズ(アリス・コルトレーン)など多岐にわたる派生。

音楽的特徴

楽器声(独唱・斉唱)、ハルモニウム、タブラ、ドーラク、マンジーラ、タンブーラ

リズムターラ循環、コール&レスポンス、地域語、繰り返し

代表アーティスト

  • Anup Jalotaインド · 1974年〜

代表曲

関連ジャンル

バジャン 中心の関係図を見る

ジャンル一覧へ戻る