伝統・民族

バウル

Baul

西ベンガル州ビールブーム / インド / 南アジア · 1700年〜

別名: バウル歌

ベンガルの放浪神秘主義者が歌う、内なる神を求める歌。

概要

ベンガル(西ベンガル州・バングラデシュ)の放浪神秘主義者バウルが、エクタラ(一弦琴)・ドゥッキ(小太鼓)・カマック(撥弦)を伴奏に歌う神秘的歌曲。ヒンドゥー(ヴィシュヌ派)とイスラーム(スーフィー)双方の影響を受け、内なる神(モネル・マヌシュ=心の人)を求めるパーニ・ムリ詩を歌う。

背景

中世(15〜18世紀)のベンガルでヴィシュヌ派バクティ運動とイスラーム・スーフィズムが融合して成立したとされる。19世紀の神秘詩人ラロン・シャー(1774–1890)が代表的歌詞作者で、彼の歌は現在もバウルの中心レパートリー。

発展

20世紀前半、タゴール(ラビーンドラナート)がバウルの精神を高く評価し、その思想がタゴール・ソング(ラビーンドラ・サンギート)にも影響した。1960年代以降、ボブ・ディランら西洋アーティストとも交流(プールナ・ダース・バウルがディランとアルバム共作)があり、バングラデシュのファキール・ロボン・ファキールらが国際的に活躍した。

出来事

  • 1774年: ラロン・シャー誕生。
  • 1923年: タゴール『The Religion of Man』でバウル評価。
  • 1968年: プールナ・ダース・バウルがボブ・ディランと共作。
  • 2005年: ユネスコ「人類の口承及び無形遺産の傑作」宣言。
  • 2008年: ユネスコ無形文化遺産代表一覧表に統合登録。

派生・影響

ベンガル現代フォーク(モヘネル・ピフィン・ファキーリ・ガーン)、タゴール・ソングへの精神的影響、世界のスピリチュアル・フォーク運動と連帯した。

音楽的特徴

楽器エクタラ、ドゥッキ、カマック、ドータラ、声

リズムケヘルワー・ダドラ、神秘的詞章、放浪歌唱

代表アーティスト

  • ラロン・シャーバングラデシュ · 1820年〜1890
  • プールナ・ダース・バウルインド · 1960年〜2024

代表曲

  • Khoda Tomare Khujechhiプールナ・ダース・バウル (1968)YouTube で検索

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