宗教・霊歌

アルメニア聖歌

Armenian Chant

アルメニア / 西アジア · 400年〜

別名: Sharakan / Շարական

アルメニア使徒教会の典礼で歌われる古代キリスト教聖歌。シャラカン(讃歌集)を中心とする独自体系。

概要

古典アルメニア語(グラバル)による単旋律聖歌で、ハズ記譜法と8つの旋法体系を持つ。男声合唱(伝統的には少年含む)とドゥドゥク・オルガン補助で実演される場合もあるが、典礼ではア・カペラが原則。シャラカンと呼ばれる典礼讃歌集が中心。

背景

301年アルメニアは世界初のキリスト教国教化を行い、5世紀メスロプ・マシュトツによるアルメニア文字発明と並んで聖歌伝統が形成された。シリア・ビザンティン両方の影響を受けつつ独自の旋法と詩形を発達させた。アルメニア人ディアスポラの精神的紐帯としても機能する。

発展

12-13世紀のネルセス4世・ネルセス・シュノルハリらによる多くの讃歌が現典礼の核となった。19世紀コミタス・ヴァルダペット(1869-1935)が古写本研究と民謡収集を融合し、近代アルメニア音楽の基礎を築いた。1915年アルメニア人虐殺で多くの伝承者が失われた後も、エチミアジン総本山と海外ディアスポラ教会で継承される。

出来事

  • 301: アルメニア、キリスト教国教化
  • 405: メスロプ・マシュトツ、アルメニア文字発明
  • 12世紀: ネルセス・シュノルハリ、シャラカン詩作
  • 1915: アルメニア人虐殺、伝承者大量喪失
  • 1936: コミタスのアルメニア音楽研究遺産が公的整備

派生・影響

コミタスの研究は近代アルメニア音楽全般・西欧音楽への東方音響導入の基盤となった。アラム・ハチャトゥリアン以降のアルメニア作曲家にも旋法素材を提供した。

音楽的特徴

楽器男声斉唱(無伴奏)、補助でオルガン・ドゥドゥク

リズム自由リズム、8旋法、ハズ記譜、グラバル(古典アルメニア語)

代表アーティスト

  • Komitas Vardapetアルメニア · 1893年〜1935

代表曲

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