シェルパ民謡
ネパール・ヒマラヤのシェルパ族が伝える民謡と踊り歌。
概要
クンブ地方のシェルパ族(チベット系民族)が婚礼・祝祭・葬礼で歌う民謡。輪になって手をつないで歌うソンドゥップ・タシリン(円舞歌)、即興的問答歌、仏教讃歌など多様。チベット仏教文化を共有しつつ、エヴェレスト周辺の生活と結びついた独自の歌詞世界を持つ。
背景
16世紀頃にチベット東部から南下したシェルパが、ネパール・ヒマラヤ高地に定住して発展させた。チベット仏教ニンマ派の影響と高地農牧生活の混淆を反映する。
発展
20世紀後半、登山ガイド業の国際化に伴い欧米にも紹介された。Mingma Sherpa らの民謡歌手の録音や、ネパール国営放送の民族音楽番組で継承されている。観光地ナムチェ・バザールなどでも演奏される。
出来事
- 16世紀: シェルパのネパール南下。
- 1953年: エヴェレスト初登頂で国際的注目。
- 1980年代: ネパール国営放送による録音。
- 2000年代: 観光地での民謡上演定着。
- 2010年代: ディアスポラ・コミュニティの継承活動。
派生・影響
チベット民謡・ブータン民謡との比較対象となり、ネパール民族音楽研究の重要な構成要素である。
音楽的特徴
楽器ダムニェン、太鼓、声
リズム円舞歌の交互合唱、自由律、仏教詞章と高地生活の主題
代表曲
- Sherpa Wedding Song (1990)YouTube で検索