セマ(メヴレヴィー旋舞)
13世紀ジャラール・アッディーン・ルーミーに由来する、メヴレヴィー教団の旋舞儀礼の音楽。
概要
ネイ(葦笛)、クドゥム(双子太鼓)、ラバーブ、ウードなどによる古典トルコ音楽の組曲『アーイン』に合わせて、白衣のデルヴィーシュが旋回しながら神との合一を象徴する儀礼。儀礼音楽はマカーム旋法と複雑なウスル(リズム周期)で構成され、独自の儀礼順(ナアト・タクシム・サラーム四楽章)を持つ。
背景
ジャラール・アッディーン・ルーミー(1207-1273)はコンヤを拠点に詩と神秘主義を統合し、その息子スルターン・ヴェレドが教団を体系化した。旋回は『地球の自転と神の遍在を身体化する』瞑想実践として位置付けられる。
発展
オスマン宮廷との結びつきで古典音楽の最高水準のレパートリーを発展させ、ハマミザーデ・イスマイル・デデら作曲家が標準アーインを残した。1925年トルコ共和国による教団禁止後も非公式に存続、1953年以降観光・文化保存の文脈で公演が再開された。2008年ユネスコ無形文化遺産登録。
出来事
- 1273: ルーミー没、息子スルターン・ヴェレドが教団組織化
- 1925: トルコ共和国、スーフィー教団禁止令
- 1953: コンヤでのセマ公演再開
- 2008: ユネスコ無形文化遺産登録
派生・影響
トルコ古典音楽全体の発展を主導し、ネイ独奏伝統、近現代のニュー・エイジ系世界音楽(ムスタファ・オザール・テュレン、メルジャン・デデら)の素材源ともなった。
音楽的特徴
楽器ネイ、クドゥム、ラバーブ、ウード、男声合唱
リズムアーイン四楽章構成、トルコ・マカーム、複雑ウスル、旋回
代表アーティスト
- Kudsi Erguner
代表曲
- Mevlevi Ayin in Hicaz — Kudsi ErgunerYouTube で検索