宗教・霊歌

ペヨーテ・ソング(先住民教会聖歌)

Peyote Songs / Native American Church

オクラホマ州 / アメリカ合衆国 / 北米 · 1880年〜

アメリカ先住民教会(NAC)の儀礼で、ペヨーテ礼拝の一晩を通して歌われる祈祷歌。

概要

丸い天幕の中、ティピー・ドラム(水太鼓)とゴード(瓢箪のがらがら)を伴奏に、独唱が歌い参加者全員が口頭で唱和する。歌詞は『ヘヤナ・ハネハネ』など意味を超えた音節と、祈り・癒し・先住民共同体の継続を願う言葉で構成される。プエブロ・キオワ・コマンチ・ナバホら30以上の先住民族が共有する。

背景

メキシコ・ウィチョル族のペヨーテ儀礼に起源を持ち、19世紀後半にキオワ・コマンチ族を経て北米平原・南西部の先住民族に広まった。キリスト教受容との交渉のなかで、20世紀初頭に『先住民教会(Native American Church)』として法的に組織化され、伝統的霊性とキリスト教を統合する宗教を形成した。

発展

1918年オクラホマ州で先住民教会公式設立、1978年米国先住民宗教自由法でペヨーテ宗教使用が連邦保護された。21世紀現在も全米約30万人の信徒が儀礼を継続し、ジョー・トヒー・ジュニア、ヴァーディ・キーセル等の歌い手が録音を残している。

出来事

  • 1885頃: キオワ族でペヨーテ儀礼定着
  • 1918: 先住民教会オクラホマ公式設立
  • 1978: 米国先住民宗教自由法成立
  • 1994: ペヨーテ宗教使用、連邦法で恒久保護

派生・影響

現代先住民フォーク・ロック(R.カーロス・ナカイ等)、米国フォーク・リヴァイヴァル運動の先住民音響モチーフ、近年の世界スピリチュアル音楽分野に重要な遺産を残す。

音楽的特徴

楽器水太鼓、ゴード(瓢箪がらがら)、声(独唱とコーラス唱和)

リズム急速安定拍、ヴォーカブルー(意味を持たない音節)、コール&レスポンス、夜通し儀礼

代表アーティスト

  • Primeaux & Mikeアメリカ合衆国 · 1990年〜

代表曲

ジャンル一覧へ戻る