ノルテーニョ
メキシコ北部・米国南西部のメキシコ系コミュニティで19世紀末に生まれた、ボタン式アコーディオンとバホ・セストが核のテキサス・北部国境音楽。
概要
ボタン式アコーディオン、バホ・セスト(12弦ギター)、ベース、ドラム、男女リード歌手で構成。ポルカ、ワルツ、コリード(物語詩)、クンビアの拍子を行き来する。
背景
19世紀後半、テキサスとメキシコ北部に移住したドイツ・チェコ系移民が持ち込んだアコーディオンと、現地メキシコ人の歌曲伝統が融合した。米墨国境地帯の労働者文化を反映し、1848年米墨戦争後の領土移転で米国側に取り残されたメキシコ系市民(チカーノ)の音楽として政治的意味も帯びる。コリードは麻薬戦争(1980~)以降「ナルコ・コリード」として論争を生むサブジャンルに発展する。
発展
1940年代ナルシソ・マルティネスがアコーディオン奏法を確立し、1970~80年代ロス・ティグレス・デル・ノルテが世界的ノルテーニョ・スター・グループとなった。米国側でテハーノ・スーパースター、セレナ・キンタニーリャ(1995年暗殺)も派生した。
出来事
- 1936: ナルシソ・マルティネス初録音
- 1968: ロス・ティグレス・デル・ノルテ結成
- 1995: セレナ暗殺
- 2000: ナルコ・コリード論争
派生・影響
テハーノ、コリード、ナルコ・コリード、バンダ・シナロエンセに影響。
音楽的特徴
楽器ボタン式アコーディオン、バホ・セスト、ベース、ドラム、声
リズムポルカ2/4、ワルツ3/4、コリード物語、クンビア
代表アーティスト
- Los Tigres del Norte
- Selena Quintanilla
代表曲
- La Jaula de Oro — Los Tigres del Norte (1983)YouTube で検索
- Como La Flor — Selena Quintanilla (1992)YouTube で検索