苗族音楽
中国南部・東南アジアの苗族(モン族)が継承する歌と笙の音楽。
概要
貴州・湖南・雲南の苗族(モン族、海外ではHmong)が伝承する音楽文化。蘆笙(ろしょう、葦の管楽器の集合体)を主奏とする集団踊り、即興的飛歌(山歌)、古歌(歴史叙事詩)などが含まれる。蘆笙は祭祀・婚礼・葬礼の中核楽器として機能する。
背景
苗族は中国南部・ベトナム・ラオス・タイ・米国などに広く分散する民族で、文字を持たない時期が長く、音楽が歴史と文化の伝承媒体となった。蘆笙踊りは農閑期や祝祭で大規模に行われる。
発展
20世紀後半に貴州省を中心に蘆笙コンクール・古歌歌唱大会が制度化され、保存と継承の体系が整った。海外ではラオス・タイの戦後ディアスポラ、米国の苗族コミュニティ(ミネソタ・カリフォルニア)で独自の発展を見せている。
出来事
- 古代: 苗族西南遷と蘆笙文化伝承。
- 1950年代: 民族識別と文化政策。
- 1986年: 貴州蘆笙コンクール制度化。
- 2006年: 苗族古歌が国家級無形文化遺産指定。
- 2008年: 米国モン・コミュニティの蘆笙音楽振興。
派生・影響
ラオス・タイ・ベトナムのモン族音楽との連続性を保ちつつ、近年は世界各地のモン・ディアスポラが新作蘆笙曲を生み出している。
音楽的特徴
楽器蘆笙(集合葦笛)、芒筒、口琴、太鼓、声
リズム蘆笙の和音的伴奏、集団踊りの円陣、苗族多声合唱