伝統・民族

カドンゴ・カム

Kadongo Kamu

ウガンダ / 東アフリカ · 1965年〜

ウガンダ・ブガンダ系民族で1960年代に成立した、アコースティックギター一本(「カドンゴ・カム」=小さなギターひとつ)で長尺の物語と社会批評を歌う叙事歌謡。

概要

ガナダ語(ルガンダ)の一語一語を丁寧に語る歌唱、シンプルな伴奏ギター、緩やかなテンポが特徴。歌詞はことわざ・歴史叙事・道徳的訓戒・政治風刺を扱い、5~10分の長尺となる。

背景

1960年代のブガンダ王国廃止と独立期の政治混乱の中、ウガンダ南部の農村青年エドワード・カケニ、フレッド・マサガジが弾き語りスタイルを確立した。植民地時代の宣教師ギターの普及と、伝統琴エンセグの叙事詩伝統が結びついた点が重要である。1971年のイディ・アミン政権下で多くの歌手が亡命または黙秘を強いられた。

発展

1980年代に内戦を経てゲラルド・カイロが復興を主導し、「ピエルル・カイロ」名義で道徳訓戒の歌を多く残した。21世紀にはパオロ・ケイブワ、エディ・マサガジ・ジュニアが世代継承を行い、ウガンダ・ヒップホップへの素材提供も行う。

出来事

  • 1965: フレッド・マサガジ録音開始
  • 1971: アミン政権下で歌手亡命
  • 1986: ムセベニ政権成立後の復興
  • 2010: ウガンダ国民音楽として再評価

派生・影響

ブガンダ宮廷音楽エンセグ、現代ウガンダ・ポップ、ボンゴ・フラヴァに影響。

音楽的特徴

楽器アコースティックギター、声

リズム緩やかな2/4、長尺叙事、ルガンダ語

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