ヒップライフ
1990年代ガーナでハイライフと米英ヒップホップが融合して生まれた、トゥイ語ラップを核とする若者音楽。
概要
ハイライフのギターと太鼓パターンの上に、トゥイ語、ガ語、英語のラップが乗る。プログラミングされたドラムと電子的なシンセ音色が特徴で、首都アクラの都市青年層を主たる担い手とする。
背景
独立後ガーナの代表音楽だったハイライフは1980年代に経済停滞とパームワインクラブの衰退で陰り、海外帰還組の若者が米国ヒップホップを持ち込んで在地化を図った。レジー・ロックストーンが1994年にロンドンから帰国してトゥイ語ラップを始め、英語頼りだった先行ラップを母語化したことが分水嶺となる。植民地語英語と母語の関係を音楽で再交渉する、ポストコロニアルな実践でもあった。
発展
2000年代にはVIPやサーキー、トリゴマティックが台頭し、ナイジェリア・アフロビーツやアフロ・ハウスとの交流が深まった。2010年代以降はEDMや南ア・アマピアノを取り込みアフロ・ポップの広域マーケットの一翼を担う。
出来事
- 1994: レジー・ロックストーン帰国
- 1996: VIPデビュー
- 2003: ガーナ音楽産業協会GAMIA設立
- 2010: サーキーがアフリカ全土でブレイク
派生・影響
ハイライフ、米英ヒップホップ、ナイジェリア・アフロビーツと相互影響し、現代アフロ・ポップ全体に流れ込んだ。
音楽的特徴
楽器サンプラー、シンセ、ドラムマシン、エレキギター、声
リズムハイライフ系2拍系リズム、トラップ・ハイハット、トゥイ語ラップ
代表アーティスト
- Reggie Rockstone
- Sarkodie
代表曲
- Sweetie Sweetie — Reggie Rockstone (1997)YouTube で検索
- Adonai — Sarkodie (2014)YouTube で検索