客家山歌
中国南部・台湾に広がる客家民系の山歌。
概要
広東梅州・福建龍岩・江西贛南・台湾桃竹苗を中心とする客家民系が歌い継ぐ山歌。労働歌・恋愛歌・即興問答が中心で、客家方言の固有の音調と相まって独自の旋律美を持つ。「過番歌」など海外への移民を歌う作品もある。
背景
中原から南方山地へ移住した客家民系が、新天地での労働と生活の中で発達させた歌唱文化。山地での声を運ぶ必要から高音域を多用し、対歌・問答による社交機能も担った。
発展
20世紀後半に陳賢英ら客家山歌歌手が舞台化を進め、台湾では1970年代以降に客家文化運動と結びついて再評価された。現代は林生祥など客家ロック・新音楽の素材として再生されている。
出来事
- 明清: 客家南遷とともに山歌定着。
- 1970年代: 台湾客家文化運動。
- 2006年: 国家級無形文化遺産指定(梅州客家山歌)。
- 2007年: 林生祥『種樹』など客家新音楽。
- 2018年: 客家委員会による国際発信強化。
派生・影響
台湾客家ニューミュージック(林生祥『臨暗』など)、客家映画音楽の素材を提供した。
音楽的特徴
楽器声、椰胡、月琴、笛
リズム高音域の自由律、対歌のかけ合い、客家方言の声調に応じた旋律
代表アーティスト
- 林生祥
代表曲
- 客家本色 — 林生祥 (2007)YouTube で検索