クペ・デカレ
2000年代初頭のパリ・コートジボワール人ナイトクラブで生まれ、踊って稼いで散財するライフスタイルを称揚するアフロ・エレクトロ・ダンス音楽。
概要
高速のキックと跳ねるパーカッション、シンセフックを核に、フランス語と現地語で短いキャッチコピーを連呼する。「クペ(切る=詐取する)」「デカレ(逃げる)」という挑発的な俗語が名前の由来。
背景
2002年のコートジボワール内戦で経済が悪化し、パリ郊外の若者が現金を派手に振る舞うパフォーマンスを伴って踊ったのが起点とされる。ダグラスら「ジェ・サパラ・モンドゥ」一派がCD・路上ビデオで流通させ、戦時下の祖国に「派手で諦めない」イメージを送り返す装置となった。亡命と帰還、ディアスポラ送金経済の音楽的表現でもある。
発展
2005~2010年代にかけてDJアラフェやセルジュ・ボーグレらがイヴォアール本国に逆輸入し、毎週新ダンスステップが提唱される消費の速いシーンへ成長した。アフロ・ハウスやアマピアノとの交差が進み、現在も仏語圏アフリカのクラブ・ダンスの中心ジャンルである。
出来事
- 2002: コートジボワール内戦勃発
- 2003: パリのナイトクラブでスタイル成立
- 2005: ダグラスがアビジャンで凱旋公演
- 2010s: 毎月ダンスチャレンジが更新
派生・影響
ンドンボロ、ロゴベ、アフロ・ハウス、フレンチ・エレクトロと交差。
音楽的特徴
楽器ドラムマシン、シンセ、サンプラー、声
リズム高速130~150 BPM、キャッチフレーズ反復、ダンスステップ命名
代表アーティスト
- Douk Saga
- DJ Arafat
代表曲
- Sagacite — Douk Saga (2003)YouTube で検索
- Jonathan — DJ Arafat (2014)YouTube で検索