ショーロ
19世紀末リオデジャネイロで成立した、ヨーロッパのポルカ・マズルカとアフロ・ブラジル系リズムが融合したインスト中心の都市音楽。
概要
カヴァキーニョ(4弦小ギター)、ヴィオラ・ジ・パンデイロ、フルートまたはクラリネット、ピアノ、パンデイロ、コーラスで構成。即興の名人芸を許容する複雑な和声と速いテンポが特徴。
背景
1870年代のリオで、解放奴隷を含む下層中産階級の演奏家がポルカ・マズルカ・ショティッシュを「ブラジル化」したのが起点。ピシンギーニャ(1897~1973)が黄金期を築き、ジャズに先立つラテンアメリカ最初期の都市インスト音楽として歴史的に重要である。
発展
1920~30年代の最盛期を経て、サンバ・ボサノヴァに後景化したが、1970年代以降の復興運動でパウリーニョ・ダ・ヴィオラ、エルメート・パスコアル、ヤマンドゥ・コスタが現代化を進めた。21世紀のショーロ・カランガ、ブラジル国内・海外フェスティバルが盛ん。
出来事
- 1870: ショーロ的合奏開始
- 1922: ピシンギーニャ「カリニョーゾ」
- 1973: ピシンギーニャ逝去
- 1979: ショーロ復興運動
派生・影響
サンバ、ボサノヴァ、ブラジル・ジャズ、現代世界音楽に深い影響。
音楽的特徴
楽器カヴァキーニョ、ヴィオラ、フルート、ピアノ、パンデイロ
リズム高速2/4、複雑和声、即興名人芸
代表アーティスト
- Pixinguinha
- Yamandu Costa
代表曲
- Carinhoso — Pixinguinha (1937)YouTube で検索
- Tocata — Yamandu Costa (2005)YouTube で検索