チムレンガ音楽
ジンバブエ独立闘争(第二次チムレンガ戦争)の中で、トーマス・マプフモらがショナ系ンビラ伝統をエレキギターに翻訳して生み出した解放音楽。
概要
エレキギター2本がンビラ(親指琴)のヘテロフォニックな旋律を模し、ベース、ドラム、ホーン、コーラスと組み合わさる。ショナ語の歌詞は植民地批判、土地、祖霊への祈りを扱う。
背景
1960~70年代、白人少数支配下の南ローデシア(現ジンバブエ)で、トーマス・マプフモは伝統儀礼ビラのンビラ旋律を電化バンドに翻案し、地下抵抗のサウンドトラックとした。「チムレンガ」とはショナ語で「闘争」を意味し、植民地軍と独立勢力の双方が政治記号として用いた。マプフモは度々検閲・拘禁され、独立後はムガベ政権批判で再び亡命することになる。
発展
1980年独立後、ボブ・マーリーがハラレ独立記念式典で歌った。マプフモのブラックス・アンリミテッド、シンガー・コメソウル、ステラ・チウェッシェ(女性ンビラ奏者)が国民音楽を形成。21世紀にはムガベ政権批判の中心ジャンルとなる一方で、伝統ンビラ復興運動とも結びついた。
出来事
- 1971: トーマス・マプフモ初録音
- 1977: アルバム『フマモ』発表で投獄
- 1980: ジンバブエ独立、ボブ・マーリー来演
- 2000: マプフモ亡命
派生・影響
ンビラ伝統、スングラ、現代アフロ・ジャズ、レゲエとの相互交流。
音楽的特徴
楽器エレキギター、ベース、ドラム、ンビラ、ホーン、声
リズムンビラ模倣のギター、12/8複合、ショナ語
代表アーティスト
- Thomas Mapfumo
- Stella Chiweshe
代表曲
- Hokoyo — Thomas Mapfumo (1978)YouTube で検索
- Kassahwa — Stella Chiweshe (1987)YouTube で検索
- Corruption — Thomas Mapfumo (1989)YouTube で検索