ボンバ/プレナ
プエルトリコ沿岸部のアフリカ系コミュニティで生まれたボンバ(打楽器主導)とプレナ(歌詞主導)という二つの伝統的アフロ・カリブ音楽。
概要
ボンバ:バリル(樽太鼓)・クア(木製打楽器)・マラカ・声、踊り手と打楽器奏者が即興で挑発し合う「ピケ」が特徴。プレナ:パンデロ(タンバリン3種)・アコーディオン・ギロ・声、出来事を即興で歌う「歌う新聞」と呼ばれる。
背景
ボンバはプエルトリコのサトウキビ・プランテーションで奴隷化されたアフリカ系の儀礼・労働歌から生まれ、特にロイサとマヤゲスが中心地となった。プレナは20世紀初頭ポンセの労働者が日々のニュースを即興で歌った都市民俗音楽。米国占領(1898~)とプランテーション経済の中で、アフリカ系・タイノ系・スペイン系プエルトリカン文化の独自性を主張する装置として機能した。
発展
1950年代にラファエル・コルティハ、コルティーホ・イ・ス・コンボがプレナとボンバを電化バンド化し、現代サルサに接続した。1970年代以降のボンバ・プレナ復興運動でロス・プレネロス・デ・ラ・ベインティトレス、ヤヤ・サラサが伝統的形態の保存を担った。
出来事
- 1898: 米国占領
- 1950: コルティーホ・イ・ス・コンボ結成
- 1975: ボンバ・プレナ復興運動
- 2018: プレナがプエルトリコ国民音楽指定
派生・影響
サルサ、レゲトン、ラテン・ジャズ、現代プエルトリコ・ヒップホップに深い影響。
音楽的特徴
楽器バリル、クア、パンデロ、アコーディオン、ギロ、声
リズムボンバ:6/8と4/4、プレナ:2/4 ピケ即興、コール&レスポンス
代表アーティスト
- Ismael Rivera
- Rafael Cortijo
代表曲
- El Bombón de Elena — Rafael Cortijo (1959)YouTube で検索
- Las Caras Lindas — Ismael Rivera (1978)YouTube で検索