ベナン・ヴォドゥン音楽
ベナン共和国・トーゴ南部のフォン/エウェ族のヴォドゥン宗教の儀礼音楽。ハイチ・ヴォドゥの源流。
概要
数十のヴォドゥン神霊それぞれに対応する太鼓リズムと歌からなる儀礼音楽。アグウェ・ササ・トハカン等の太鼓群、声、舞、儀礼空間が一体となる宗教芸能で、村ごと・神社(クーヴェン)ごとに独自の伝承を持つ。年に一度のウィダー(ヴォドゥン年間祭、1月10日)が世界的祭礼。
背景
ダホメ王国(17-19世紀)で国家宗教として体系化された土着のヴォドゥン信仰の音響実践。神霊への憑依を導く儀礼を司り、社会的紐帯と倫理を維持する役割を担う。
発展
20世紀植民地期・社会主義期(1972-89)を経て、1990年代の民主化以降ヴォドゥンは公式宗教として承認された。ウィダーの王立ポートでは毎年国際的祭祀が行われ、ガンガベ・ブラスバンドやアンジェリック・キジョらの世俗音楽にもヴォドゥン要素が引用される。
出来事
- 1700頃: ダホメ王国でヴォドゥン体系化
- 1894: フランス植民地化、宗教抑圧
- 1996: ベナン政府、1月10日を国民休日『ヴォドゥン祭』指定
派生・影響
ハイチ・ヴォドゥ、ニューオリンズ初期黒人音楽、現代ベナン・ポップ(キジョ等)、アフロビート・ナイジェリア音楽との交差点。
音楽的特徴
楽器アグウェ太鼓群、ササ、トハカン、ガンクイ鉄、声、合唱
リズム神別リズム、ポリリズム、コール&レスポンス、フォン語
代表アーティスト
- Angélique Kidjo
代表曲
- Agolo — Angélique Kidjo (1994)YouTube で検索