バハーイー教音楽
19世紀ペルシア発のバハーイー教において、聖典を多言語で歌う近代的祈祷音楽伝統。
概要
中央典礼を持たないバハーイー教では、バーブ・バハーウッラー・アブドゥル=バハーの聖典の朗誦と、各文化圏の音楽様式での歌唱が並存する。米州・欧州ではゴスペル・ジャズ風、ペルシア・インド・アフリカではそれぞれの古典・民俗様式で実演される越境的祈祷音楽として発達した。
背景
1844年バーブによる宣教を起源とし、1863年バハーウッラーが開教したバハーイー教は、世界宗教の一致と人類統一を中核教義とする。文化多様性の尊重から、固定典礼音楽を持たず、各地の信徒共同体が地域音楽様式で祈祷を歌う方針を取った。
発展
20世紀後半に米イリノイ州ウィルメット、英ヘイファ等の中心地で多文化的礼拝モデルが整備された。インド・デリーのロータス神殿(1986年完成)など世界の家族神殿で、毎日多言語での聖典朗誦が行われる。米国ではトム・プライス、シャディ・トーレス、ヴァン・ギリヤードらの作曲家が現代バハーイー音楽を発展させた。
出来事
- 1844: バーブ宣教開始
- 1863: バハーウッラー開教
- 1953: ヘイファのアブドゥル=バハー墓廟完成
- 1986: デリー・ロータス神殿開堂
派生・影響
現代多文化的キリスト教讃美歌運動、世界宗教対話運動の音楽実践、近年の越境スピリチュアル音楽分野に共鳴する。
音楽的特徴
楽器声、ピアノ、ギター、地域楽器、合唱(多文化編成)
リズム多言語聖典朗誦、各地域様式の併用、固定典礼なし
代表アーティスト
- Tom Price
代表曲
- Allahu Abha (Bahai Hymn) — Tom PriceYouTube で検索